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愛新翼さん

(兵庫県外国人学校協議会会長、神戸中華同文学校名誉校長)

 兵庫県外国人学校協議会(協議会)に加盟するそれぞれの学校は、神戸市が提唱する多文化共生社会の実現のため、地域貢献のため努力してきた。
 この度、幼保無償化が実施されたが、話を聞いた当初は「良いこと」と期待していた。しかし具体的な内容が明らかになり、喜びは悲しみに変わった。今回の制度では各種学校は対象外になっており、多種多様な教育を行っているというのが主な理由だ。
 安倍晋三首相は多様性に対して積極的な発言をしている。少子高齢化という大きな壁も多様化を重視することによって克服すると言っている。しかし多種多様な教育を行っている各種学校が対象外になっている。これは理解に苦しむ。
 子どもは社会の宝、未来であり、家庭だけでなくみんなで支援するのが理想だ。改正子ども子育て支援法の基本理念も全ての子どもが健やかに成長するように支援すると謳っている。
 先日、協議会の定例会議(9月19日)でこの問題について意見交換した。校長、代表は無償化からの除外を理解できないと言っていた。どうか自分たちの声を聞いてもらいたい。
 協議会は今後も日本の地において外国人が安心して在住し、日本社会の発展に貢献するとともに、子どもたちをグローバル社会において日本の一員として貢献できる人材育成に励んでいく。同時に日本の多文化共生社会の実現にも大きな役割を果たすつもりだ。
 このような状態が一日でも早く解消され、全ての子どもたちが健やかに育つことを願っている。

▼兵庫県外国人学校協議会
兵庫県内の朝鮮学校6校、インターナショナルスクール4校、中華学校1校、計11校から成る。生徒数は合計約3000人。阪神・淡路大震災の被害による復興活動で協力し合ったのをきっかけに95年7月26日に結成された。

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